・杉山産婦人科の体外受精講習会
不妊治療の最先端医療を提供している杉山産婦人科。
この杉山産婦人科では、体外受精講習会を定期的に開いて、来院者に体外受精に関する基礎知識を説明しています。
これにより適切な知識を患者さん自身が身に着けて、できるだけ安全に妊娠ができるよう、正しい判断で治療法を選べるようになります。
夫婦で参加できますので、2人でよく相談して参加申し込みをしてみるといいでしょう。
・体内受精と体外受精、違いは?
体内受精は、精子を選別して人工的に卵子と受精させるやり方です。
どちらかというと、男性側の精子に問題がある場合に用いられる治療法だと言えます。
一方、体外受精は卵子と精子を採取して受精を待ち、子宮に戻す治療法のことです。
こちらは、卵管などに受精しにくい病変がある時に、効果的な方法になります。
・顕微授精とは?
顕微授精は、顕微鏡を使って人工的に受精させる方法のことをいいます。
体外受精は採卵した卵子と精子を培養液に入れて受精するのを待つことになるのですが、それよりもさらに人工的な受精を行う形になる治療法です。
体外受精で効果を得られなかった場合に、この顕微授精という手段を用いるかどうかを判断します。
・胚移植とは?
「胚」とは、いわゆる受精卵のことです。
精子と卵子が結びついた状態のことを意味しています。
胚移植は、精子と卵子を培養液の中で受精させて子宮に移植する手術のことです。
これをいわゆる体外受精といいます。
体外受精は、これまで妊娠ができなかったケースでも、妊娠する可能性がある画期的な不妊治療法ですので、まずはそれに関する基礎知識を夫婦で勉強していくことが大切です。
・卵子の凍結保存とは?
卵子を凍結保存することで、度々採卵をする必要がなく、母体の負担を限りなく少なくすることができます。
これに関しては不妊治療とは別に、将来の出産のために卵子を保存しておきたいという人向けの治療でもあります。
満40歳までの誕生日の人が対象で、その人が満45歳の誕生日を迎えるまでが保存期限となっています。
・難治性着床不全について
杉山産婦人科では、難治性着床不全外来が設けられています。
難治性着床不全とは、胚移植を何回も行っているにもかかわらず着床しない状態のことをいいます。
これを治すために、杉山産婦人科ではタクロリムスという薬を用いて治療を行います。
これは免疫細胞を抑制する薬で、受精卵に対する拒絶反応を抑える働きがあります。
原因によっては別の治療法を検討することもありますが、免疫寛容の異常が診られた時には、この治療法が用いられます。