・着床不全とは?
着床とは、受精卵が子宮内膜と結びついた状態のことをいいます。
この段階で初めて「妊娠」が成立した状態になります。
着床不全とは、つまり子宮内膜と受精卵が結びつかない何らかの原因がある症状です。
複数回、胚移植を行っているにも関わらず着床しないケースでは難治性着床不全と診断されて、それを治すための治療がおこなわれることになります。
・着床不全の原因は?
着床不全になる原因は、子宮内膜に着床しにくい病変がある場合や、ポリープ、子宮筋腫などの症状が着床しにくくしている可能性があります。
これらの症状は、病変がしっかりと検査で明るみにでますので、治療を施せばいいのですが、中には原因が特定できない症状もあります。
原因不明の着床不全の場合、免疫が着床を阻害していることが原因の一つとして考えます。
・難治性着床不全の治療方法
病変がある場合は、その原因を取り除くための手術を行う必要があります。
子宮筋腫やポリープだと、内視鏡手術で取り除くことができますので、まずはその治療から始めます。
原因不明の場合は、免疫寛容の問題を考えますので、免疫抑制剤を使い受精卵を身体が拒否しないように薬剤治療をおこなうことになるようです。
・不妊症の傾向の見分け方
不妊症かどうかを見分けるのは、自分たちでは難しいですがある程度の期間で、避妊をせずに性交渉を行った結果、妊娠する事が出来なかった場合、不妊症の可能性を考える必要があるでしょう。
まずは、不妊治療専門のクリニックで不妊検診を受けてから、不妊症かどうかを診てもらうことが大事です。
・男性の不妊と女性の不妊
不妊症は、女性に多い症状というわけではありません。
男性も実に半数近い割合で不妊症だと診断されていますので、検査は夫婦共におこなう必要があります。
では、男性の不妊症はどういうものなのか?というと、精子に問題が生じていたり、男性器の機能不全よって性交障害が生じているケースなどです。
特に精子に問題がある場合は、タイミング療法に効果が現れない可能性がありますので、人工授精などの不妊治療を検討することになるでしょう。
・不妊治療専門のクリニックを探す
不妊症の治療をするためには、医療設備が整った不妊治療専門のクリニックで診てもらった方がいいです。
不妊治療専門のクリニックでは、内視鏡手術まで対応しているところがありますので、様々な不妊症の原因に対応しやすいです。
ネットの口コミ評判をリサーチすれば、どこのクリニックが安心できるかなど、様々な意見が寄せられていますので、参考にしてみてください。